インフルエンザ

毎年約1,000万人もの感染者が出る「インフルエンザ」。

特に高齢の方や小さいお子様はインフルエンザによる合併症を発症する危険もあります。

今回はそんなインフルエンザの症状とその予防方法をご紹介します。

 

 

風邪とインフルエンザの違い

風邪とインフルエンザは症状や発症時期が異なります。

 

  風邪 インフルエンザ
 発症時期 一年を通じて発症 冬に流行 
症状の進行 緩やか 急激
発熱 基本的に微熱(37~38℃) 高熱(38℃以上)
主な症状

◆くしゃみ

◆鼻水・鼻づまり

◆のどの痛み など

◆全身の倦怠感・食欲不振

◆せき

◆のどの痛み

◆鼻水

◆関節痛・筋肉痛・頭痛 など

インフルエンザによる危険な合併症

普段健康な人は、インフルエンザにかかっても軽い症状で回復することがほとんどですが、下記の方は合併症を発症する危険があります。

 

◇高齢の方

◇小さなお子様

◇妊娠中の女性

◇持病のある方

◇喘息のある方

◇慢性呼吸器疾患(COPD)の方

◇慢性心疾患のある方

◇糖尿病など代謝性疾患のある方 など


合併症の例

合併症には、インフルエンザウイルスによる一次性のもの、細菌感染による二次性または混合感染があります。

 

◆肺炎

インフルエンザウイルス自体が肺炎を引き起こすことはあまりありませんが、細菌に感染することによって肺炎を発症する細菌性肺炎のケースが非常に多く見られます。

インフルエンザ肺炎は、4~5日過ぎても高熱や咳が続き、呼吸困難やチアノーゼ(血液中の酸素が欠乏して皮膚や粘膜が青紫色になること。)の症状がみられるようになります。

細菌性肺炎は、解熱した後にも発熱、咳、膿性の痰、胸痛、脈拍の増加などの症状がみられます。重症だと、呼吸困難やチアノーゼ、意識障害がみられることもありますので、医療機関への早めの受診が必要です。

 

◆急性脳症およびライ症候群

急性脳症は、インフルエンザ感染後3日~2週間をおいて発症する中枢神経障害です。また、小児で注目されているのがライ症候群です。主な症状としては、高熱・下痢・吐き気に続いて、突然の痙攣、意識障害などを伴い急速に進んでいきます。5歳以下の子供に多く、重症になると昏睡状態や死亡という最悪のケースも考えられるため、治った後も子供の状態に注意をはらうことが重要です。

 

◆心合併症

合併症として引き起こる心筋炎・心膜炎は、心臓の筋肉に発症した炎症で、心機能が低下する症状がみられます。インフルエンザの発症後4~7日後に発症することが多く、発症時は発熱、咳、頭痛などの風邪症状や、吐き気、下痢などの消化器症状から発症します。やがて胸痛、不整脈、呼吸困難などの症状がみられます。小児の心筋炎は急速に悪化する恐れもあるため、胸の異常を感じたら早めに診断を受けましょう。

 

◆中耳炎

耳の中にある中耳が炎症を起こすことで、耳の痛みや難聴、耳鳴り、耳垂れなどの症状があります。場合によっては中耳炎による発熱の症状もみられます。中耳炎は悪化すると慢性化する恐れがありますので、違和感を感じたら耳鼻科への受診をすすめます。

 

◆副鼻腔炎

副鼻腔は鼻の周りにある頭蓋骨の空洞で、そこに炎症が起き膿が溜まることにより発症します。鼻詰まり、粘り気のある鼻水、顔面痛、頭痛などの症状がみられます。副鼻腔炎は自然治癒が難しい病気であるため、早期の治療を受けましょう。

 

 

インフルエンザを防ぐには

<対策1>手洗い・うがい・マスク着用を心掛ける

基本的なことですが、外から帰ったらまずは手洗いとうがいを心掛けましょう。また、マスクをして他の人からウイルスが移るのを防ぎましょう。

日々の心がけが非常に大切です。


<対策2>室内の環境を整える

部屋の空気を換えないとウイルスが部屋に留まってしまうため、定期的に換気をし空気を入れかえるように心がけましょう。

また、ウイルスは乾燥した環境で増える傾向がありますので、部屋の湿度を50~60%に保つと良いです。


<対策3>予防接種を受ける

一番効果的なのが予防接種を受けることです。

ウイルスは年々進化を続けているため、例え去年予防接種を受けていても効果がないことがあります。まずはお近くの医療機関で診断を受け、その年のインフルエンザに効果のある予防接種を受けましょう。



政府広報オンラインより「インフルエンザの感染を防ぐポイント」

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html