膝痛

膝は、私たちの体重を支える重要な役割をしています。立つ、歩く、スポーツをするなど、日常当たり前のように行う動作ですが、膝には相当の負担がかかります。そのため、膝は大変故障しやすい部位といえます。

膝関節の構造

膝の関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)のつなぎ目の役割を果たし、「関節包」と呼ばれる袋に包まれています。つなぎ目には、「関節軟骨」や「半月」といった軟骨があり、関節の動きをスムーズにしたり、衝撃を和らげるクッションの役割をしています。「関節包」のいちばん内側の膜「滑膜」では、関節軟骨に栄養を供給したり、関節の動きを滑らかにする「関節液」の分泌が行われています。


膝の痛みの原因

膝に痛みをもたらす原因は大きく3つに分けられます。痛みが酷い場合は放置せず、早い段階で病院を受診しましょう。

外傷
事故などによる骨折、半月板や靭帯の損傷。
炎症
慢性関節リウマチや化膿性関節炎などによる炎症。
老化
膝の軟骨や骨が老化して体重を支えきれなくなり、関節が変形して炎症を起こす。(変形性膝関節症)
変形性膝関節症とは?

加齢とともに、膝の軟骨が少しずつ衰えて弾力を失っていきます。そこへ、激しい運動や体重増加などによって強い負担がかかると、軟骨がすり減っていき、骨と骨が直接ぶつかり合うようになるので痛みが起こります。

初期症状
・膝のこわばり、関節が固くなる
・歩行時の痛み
中期症状
・膝の腫れ(熱感を伴う)
・水がたまる
・膝の痛み、音がする
末期症状
・膝の強い痛み
・関節のO脚変形

日常生活でできる予防
予防① 標準体重を維持

体重が重いと、その分膝への負担がかかります。体重は標準体重以下に抑えるようにしましょう。

計算してみましょう!
身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)

予防② 適度な運動を行う

膝を使わないでいると、筋肉や靭帯が弱くなったり固くなったりして、関節を動かす力が弱まり、痛みが増してきます。日頃から適度な運動を心がけ、膝のまわりの筋肉を鍛えましょう。


 

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