冬に発症するイメージのある脳卒中(脳内管障害)ですが、国立循環器病センターの調査によると、脳卒中の一種である「脳梗塞」は6~8月の夏場に多く発症することが明らかになりました。
脳卒中とは、脳の血管が破れたりつまったりすることで細胞に栄養が届かなくなり、細胞が壊死する病気です。
発症した場合、一命を取り留めても重度の後遺症を残す人も多くみられます。
また、寝たきりなど重度要介護の4割、認知症の3~4割は脳卒中が原因となっています。
脳卒中は大きく下記の3つに分類されます。
◆クモ膜下出血
動脈にできたこぶが破裂し、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫する。
【脳卒中死亡の10%強】
◆脳出血
細い脳血管が破れて出血し神経細胞が壊死
【脳卒中死亡の25%】
◆脳梗塞
脳を養う血管が詰まるタイプ
【脳卒中死亡の60%以上】
こんな症状が現れたら危険!
当てはまる項目のある方は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
脳卒中の予防には水分補給と日常生活の見直しが重要です。
「脳卒中予防十か条」を参考に、日頃の習慣の見直しを行いましょう。
◆脳卒中予防十か条
社団法人 日本脳卒中協会HPより引用
◆寝る前と起きた後に水を飲む
脳梗塞が集中して発症する時期と時間帯は6月~8月の睡眠中と朝の起床後2時間以内です。血液の流れを悪くしないよう、適度な水分補給が大切です。
就寝前と起床後にコップ一杯の水を飲むことが脳梗塞予防につながると言われています。